スタッドレスタイヤの寿命 買い替えタイミグと国内メーカー比較

スタッドレスタイヤ

皆さんスタッドレスタイヤはいつ買い替えていますか?

効きが悪くなってからでしょうか?

今回はスタッドレスタイヤとは何なのか、買い替えのタイミングと国内メーカーの違いについて話していきたいと思います。

スタッドレスタイヤとは

スタッドレスタイヤとはスタッド[鋲](びょう)が、レス[無い]、タイヤを意味します。

スタッドとは何でしょうか?

30年以上前には一般的だったスパイクタイヤのピンを指します。

スパイクタイヤはアスファルトとの摩擦でピンが削れ、粉塵が空中に舞い、健康被害が起きたため禁止となりました。

その代替として登場したのがスタッドレスタイヤです。

スタッドレスタイヤは何故ピンがないのに凍った路面で止まれるのでしょうか?

皆さんは氷の上はすべて滑るものだと思うかもしれませんが、乾いた氷はタイヤと氷の間で摩擦が起こり濡れている路面より滑らないのです。

滑る原因は路面の水にあります。

氷の上に水があると摩擦が低下し、滑ってしまうのです。

わかりやすい例として

冷蔵庫から取り出した氷を手でつかんでみると最初はちゃんとつかめますが、氷が融け始めると滑ってつかみづらくなります。

この原因は、氷と指の間にできた水の膜にあります。

路面の氷も同じように、「気温」「日差し」「タイヤの摩擦」などで次第に融けて、表面にうっすらと
水の膜が生じます。

この水の膜がタイヤと路面の密着を妨げ、タイヤが浮いてしまうことで、凍った路面上で滑る原因となっています。

出典:ブリヂストン

そこでスタッドレスタイヤは、いかに路面と密着し、いかに路面の水を排除するかが大きなポイントになってきます。

各社鎬を削って開発競争を行っています。

スタッドレスタイヤで求められる性能

前述した通り、スタッドレスタイヤはいかに路面と密着し、いかに路面の水を排除するかが大きなポイントになってきます。

  1. 路面と密着させる柔軟性
  2. 水を排除するパタン(溝)
  3. ライフ性能(減りにくさ)  
  4. 効きが長持ち

この4点が求められる性能となります。

密着させるためにはゴムを柔軟にする必要があり、柔軟性を求めるということは摩耗しやすくなるという相反するデメリットが発生してしまいます。

また一般的に油分を含ませることにより柔らかさを出すためこの油分が蒸発すると硬くなってしまいます。これらをバランスよく調整することが求められます。

買い替えのタイミングは?

一般的にはタイヤ残溝が4mm付近での交換を推奨しています。

またタイヤ溝が十分あったとしても手で触ってみて固くなっていたら交換をおすすめいたします。

ガソリンスタンドなどでは硬度計があるところもありますので、数値で確認することができます。

スタッドレスタイヤの使用限界

スタッドレスタイヤにはプラットホームというものがパタン(溝)の中に設置されています。

出典:ブリヂストン

上図のようにプラットホームが露出し、接地面と平らになった時がスタッドレスタイヤとしての使用限界となります。

意外と知られていないのがスタッドレスタイヤにはプラットホーム以外にもノーマルタイヤと同じくスリップサインがあり、プラットホーム露出後スリップサイン露出までノーマルタイヤとして使用することができるのです。

スタッドレスタイヤはプラットホーム露出後もノーマルタイヤとして使える。

またプラットホーム以外にも100円玉を使った交換目安チェック方法もあるのでご紹介いたします。

「100」の文字がタイヤに直角になるように溝に差し込みます。この時に「1」が見えたら残り溝は約5mmですので、そろそろタイヤ交換の時期と考えてよいでしょう。

国内タイヤメーカーの各特徴

ここからは元営業マンの私見で各メーカーの特徴について話していきたいと思います。

ブリヂストン(BRIDGESTONE)国内シェアNO1

ブリヂストンのスタッドレスブランドはBLIZZAK(ブリザック)です。

発泡ゴムというスポンジのような素材のゴムを採用しており、他社はオイルによって柔らかさを出しているのに対して素材の構造自体が違い、摩耗しても金太郎飴のように新しい接地面が露出し効きが長持ちするのと同時にスタッドレスタイヤで大事なタイヤの柔らかさを最後まで保てるという特徴があります。
一般的にブリヂストンのタイヤは摩耗が早いといわれていますが、最後まで効きが残っているため他社のタイヤが固くなり交換時期になるのと同じくらいまで使い切れます。

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住友ゴム(DUNLOP)

ダンロップのスタッドレスブランドはWINTER MAXX(ウィンター マックス)です。

ナノ凹凸ゴムを採用し水膜を素早く押し出しグリップ力を確保しています。

ゴムと軟化剤の2面性を持つ『液状ファルネセンゴム』により、低温下での密着力とゴムの柔らかさを実現しています。

またDUNLOPは以前からロングライフにとても定評があります。

スタッドレスタイヤに大事な柔らかさを出すためにWINTERMAXX02から進化したWINTERMAXX03になるためにライフ性能を削ったことが話題になりました。

非降雪地域の方ではオールシーズンタイヤとして使用するのもいいかも。

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横浜ゴム(YOKOHAMA)

ヨコハマのスタッドレスブランドはice GUARD(アイス ガード)です。

吸水ゴムにより路面の水膜を除去し密着効果を高めています。

またオレンジオイルSを配合することにより柔軟性を確保しています。

出典:横浜ゴム IG70商品説明

トーヨータイヤ(TOYO TIRE)

トーヨータイヤのスタッドレスブランドはOBSERVE(オブザーブ)です。

吸着クルミゴムによりひっかき効果でグリップ力を確保し、親水性のあるNEO吸水カーボニックセルが路面の水膜を吸水し密着効果を高めています。

出典:TOYOタイヤ GIZ2商品説明

まとめ

各社それぞれ特徴があり、メーカーごとに性能や価格も各々です。

自分の住んでいる地域の路面の特徴に合わせて予算も考慮しベストなタイヤ選びをおすすめいたします。


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