今回はタイヤの正しい保管方法と避けるべきものについて説明したいと思います。
タイヤ保管の流れ
- 洗う(ゴミ・融雪剤(塩化カルシウム)油などを除去)
- ホイール付きの場合は空気圧を適正空気圧に1/2(半分)にする
- よく乾かし、水分を除去
- タイヤ収納袋(カバー)に入れる
- 直射日光や雨の当たらない涼しい屋内に保管
意外と保管前の手順があって、びっくりされたかと思います。
なぜこんなにも手順を踏まなければいけないのかを説明していきたいと思います。
タイヤはデリケート!?
タイヤは意外とデリケートな物です。
弱点(避けなければならないもの)をそれぞれ解説していきます。
直射日光(紫外線・オゾン)
タイヤはひび割れを防止する老化防止剤(酸化防止剤・亀裂防止剤・耐オゾン劣化剤)が配合されていますが、紫外線・オゾンの影響を受けると蒸発してしまい、劣化を促進しクラック(ひび割れ)を起こします。そのため保管する場所としては屋外は避け、日光の当たらない車庫や倉庫での保管を推奨します。
ちなみに車に装着していても屋外に駐車し直射日光がタイヤに当たると同じ現象が起き劣化していくため、なるべく日陰に駐車することをおすすめします。
矛盾するようですが、老化防止剤は走行時の熱でタイヤ内部から染み出てくるようにできているため、長期間車庫に置きっぱなしでもクラック(ひび割れ)が発生してしまいます。
オゾンの発生する場所として、発電機やバッテリーがあります。近くには置かないようにしましょう。
保管時は直射日光を避ける。装着タイヤも直射日光は避けつつある程度は走行する。
油脂類
油脂類も天敵です。
タイヤのゴムと化学反応を起こし、変形・変色させてしまったりします。
倉庫等で保管する場合はオイル類から離して保管してください。
また艶を出すために油性のタイヤワックスを使われる方も多いかもしれませんが使っている成分にもよりますが劣化を速める原因となります。どうしても艶を出したい方はタイヤメーカー推奨のワックスをおすすめいたします。
雨(水)
ゴムだから水に強いと思われるかもしれませんが、水もゴムを分解してしまうため避けた方がいいです。
またタイヤに傷があるとそこから内部へ水が浸入し内部のスチールなどの金属を劣化させてしまう可能性もありますので注意を。
保管する前に一度タイヤを洗うと思いますが、よく乾かしてから袋に入れることをおすすめいたします。
熱源・火気
タイヤは熱で変形することもありますが、恐ろしいのは一度火がついてしまうととても可燃性が強くなかなか鎮火しません。
火気や火花の飛ぶものの近くには絶対に保管しないでください。
積み方
ホイール付き場合は、空気圧を適正空気圧に1/2(半分)にし横積みにする。
理由は、空気で満たした状態だとゴムや内部の部材に負荷がかかった状態のままになってしまうためです。
また空気を抜いた状態で縦置きするとホイールの重さがタイヤの地面との接地部分にかかり続け、接地部分のタイヤが変形することがあります。そのため横向きに重ねます。
タイヤ単体で保管する場合、縦積みで保管と言われることが多いですが、下図のようなラックがない場合に転がってしまう恐れがあるので横積みをおすすめします。
まとめ
タイヤはみなさんが思っているよりデリケートな物です。
ご紹介した手順でしっかり保管して長持ちさせましょう。
車種・タイヤサイズで検索できる。
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